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2022年9月16日 (金)

まちのだがし屋さん~わくわくがとまらない!~

2022年9月19日~2022年9月25日放送 
東北放送 ラジオ制作部 小野寺穂実

【番組概要】
宮城県の北西部にある加美町中新田地区には、石畳道路が特徴の「花楽小路(からくこうじ)商店街」があります。商店街の一角にある駄菓子屋さん、『だがし屋竹とんぼ』が今回の舞台です。店主の野泉マヤさんが、商店街に少しでも楽しいお店を、という想いを持ち、2年前にオープンさせたこのお店。6畳ほどの小さな店内には、チョコレートや、グミ、ガム、ゼリーなど、およそ130種類の駄菓子が、棚いっぱいに並んでいます。お店が開いているのは、平日の3日間と土曜日の、おやつの時間帯。もらったお小遣いを握りしめて楽しみにやってくる小さな子どもたちや、駄菓子ファンだという大人たち、子どもや孫との駄菓子選びを楽しみにやってくる人々など、お店に訪れるお客さんは様々です。ですが、どのお客さんにも共通しているのが、駄菓子を選ぶ時の"わくわく"する気持ち。今日はもらったお小遣いの中で何を買おうかな、あの子はきっとこの駄菓子を喜んでくれる・・・それぞれの"わくわく"が生まれる場所が、『だがし屋竹とんぼ』です。そんな"わくわく"を、店主の野泉マヤさんの想いとともにお伝えします。色々な世代の人が集まり、たまり場となっているこの場所こそ、まちの風物誌です。

【制作意図】
『だがし屋竹とんぼ』を初めて訪れた時、今日は何を買おうかなと楽しみにお店までやってくる子どもたちの軽い足取り、そして握りしめたお小遣いを計算しながら慎重に駄菓子を選ぶ様子を見かけました。そして、今日はこれを買ったんだよ!と最後に笑顔で教えてもらいました。このお店には、"わくわく"があふれている、と感じました。販売されている駄菓子は10円から、高くても100円程度です。決して高価なものではありませんが、このお店は日常の小さな楽しみや喜びを与えてくれる、とても貴重な存在なのだと思い、取材を決めました。何か形に残るモノをつくっている音ではなく、日常にあふれる小さな"わくわく"を音として表現したらどうなるのか。私が『だがし屋竹とんぼ』で出会った"わくわく"たちを、詰め込みました。

【制作後記】
『だがし屋竹とんぼ』を取材するにあたり、お店がある「花楽小路商店街」についても少し調べてみました。この花楽小路商店街は、まちの顔であり、コロナ禍に入る前には、四季ごとにお祭りやイベントが開催され、賑わっていたそうです。ところが、コロナが拡大して一気にまちの賑わいが消えてしまいました。そんな中でオープンした『だがし屋竹とんぼ』。店主の野泉マヤさんは、オープン時のあいさつ回りの時に、商店街の他のお店の方々から、こんな時でも新しいお店ができて嬉しいと、エールをもらったそうです。『だがし屋竹とんぼ』という場所が、これからもたくさんの"わくわく"を生み出す場所として、花楽小路商店街を、そして加美町を盛り上げる、そんな拠点となればいいなと思います。

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半世紀以上の歴史を持つ録音構成番組。全国の放送局がその土地ならではの風俗をそこでしか聞くことのできない音とともに紹介します。

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