福岡ストリートピアノ 私が奏でる理由
2022年2月21日~2022年2月27日放送
RKB毎日放送 RKBミューズ株式会社 荒木風花
【番組概要】
2021年10月、福岡市の商業施設「ソラリアプラザ」に1台のストリートピアノ「フクストピアノ」が設置されました。朝10時から夜8時まで誰でも弾くことができます。福岡市では「音楽都市 福岡」の実現を目標に音楽都市協議会を立ち上げ、福岡の音楽シーンを盛り上げる一環として、初めてストリートピアノが設置されました。平日で20人、休日で40人ほどの市民が代わるがわるピアノを弾いています。そこにピアノが1台あるだけで、誰かの音色を耳にし、思いがけず安らいだり懐かしんだり、思い出に浸ったりできます。ピアノを奏でるのはどんな人?なぜ弾こうと思った?弾く曲をどうやって決めている?ピアノはどんな存在?インタビューを交えながら、その人が奏でる音と想いを表現しています。
【制作意図】
ストリートピアノブームと呼ばれ、商業施設や駅に誰でも弾けるピアノが設置され始めています。福岡市天神の中心施設に設置されたピアノを前に、結婚式の練習のため、YouTubeに動画をあげるため、気分転換に、買い物に来たついでに…様々な理由でピアノを弾いている人たちがいます。どこの誰かもわからない人が奏でる音が、聞く人の足を止め、聞き入ってしまい、拍手を送る姿を見て、新型コロナによって遠くなってしまった人との距離・関わりが“ぎゅっ”と近くなったように感じました。いろんな人が奏でるピアノの音色にのせて、ラジオの前で聴いている方にも癒されたり、思い出に浸ったりしてほしいなと思います。
【制作後記】
ピアノのもとで取材をしていると、年代や性別に関係なく「ピアノ」というひとつの存在のもとに吸い寄せられるように人が集まっていく姿が印象的でした。「ただそこにピアノがあったから」その理由だけでピアノの前に座り、自由に演奏する方たちの根底には「ピアノが好き」という思いがありました。ストリートピアノが持つ意味を体感した経験でした。
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