銀行マン わさびを作る! ~農業法人バンカーズファーム~
2021年8月9日~2021年8月15日放送
山口放送 ラジオ制作部 奥田貴弘
【番組概要】
山口県と島根県の県境に位置する岩国市錦町の向峠(むかたお)地区は、中国山地の中腹に位置する、人口90人ほどの小さな集落です。この周辺は昔からワサビ作りが盛んで、かつては西日本でも有数のワサビの産地でしたが、担い手不足や気候変動などによる産地の縮小で、忘れ去られようとしていました。そんな向峠地区のワサビに着目し、農業を通じて地域価値の向上させようと、3人の銀行員が、昨年この地に移住し、ワサビ作りに挑んでいます。会社の名前は(株)バンカーズファーム。農業未経験の3人が試行錯誤をしながら、地域農業の豊かな未来にむけて奮闘する姿をお送りいたします。
【制作意図】
銀行員が山里に移住して農業をするという話を聞き、最初にインタビューしたのは引越しの前日でした。なぜ銀行員がワサビをつくるのか。そしてなぜワサビなのか?実際に産地に移住し、自ら農作業をすることで、様々な問題を地域の人達と共有しながら、銀行員の持つノウハウやネットワークを使い、地域の農業をふたたび盛り上げようという試みを応援していきたいと制作しました。
【制作後記】
ワサビ作りと聞いて、水田で作る沢わさびを想像していましたが、バンカーズファームで作っているのはハウスでつくる畑ワサビ。畑ワサビの栽培の歴史はまだ浅く、地元の農家の方々も試行錯誤を繰り返しながらのワサビ作りです。まもなく商品化第一号の花ワサビの醤油漬けがネット販売される予定で、これからも様々な商品が発表される予定です。山口の名産品の中にバンカーズファームのワサビが名を連ねる日が楽しみです。
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