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2021年6月29日 (火)

一粒入魂!金平糖にかける思い~辛気臭いの先に~

2021年6月24日~2021年6月30日放送 
京都放送 ラジオ編成制作局 制作部 大坪右弥

【番組概要】
京都は百万遍にある「緑寿庵清水」は、日本で唯一の金平糖専門店です。小さくて、綺麗で、可愛くて、美味しい。そんな金平糖は出来上がるのに16日~20日を要します。また、天気や湿度によって結晶具合が変化し、金平糖の出来に影響を与えるため、辛気臭いお菓子と言われています。この辛気臭さと25年以上向き合っているのが、五代目清水泰博さん。五代目は、窯の上を流れる金平糖の微妙な音の違いを聞き分け、愛情を込めて金平糖を仕上げていきます。お客様が美味しいと思うものを、そして、自分が本当に美味しいと思う金平糖を作り上げる覚悟と様子に迫りました。

【制作意図】
1874年から変わらない製法で作り続けられてきた金平糖は、作る側も食べる側も耳で楽しむことのできるお菓子です。金平糖が作られる様子とその一粒に込められた五代目の思いを感じながら、聞き終わったら一粒食べたくなる。そんな気持ちになってもらえるよう制作しました。

【制作後記】
五代目の金平糖に対する情熱は、辛気臭いの先にある「お客様の笑顔」と「まだ見ぬ金平糖との出会い」が根源にあるのではないかと思います。五代目がお客様に美味しい金平糖を届けたいと思うように、この金平糖を食べた人たちは、他の誰かにこの金平糖を贈りたいと思わせてしまうような不思議な力と愛が込められたお菓子だと思いました。また、金平糖が窯を流れ落ちる音、五代目がコテを入れるリズムは聞いていて非常に心地よく、174年もの間、受け継がれてきた職人技が随所に感じられました。


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半世紀以上の歴史を持つ録音構成番組。全国の放送局がその土地ならではの風俗をそこでしか聞くことのできない音とともに紹介します。

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