色あせないカセットテープ
2020年4月20日~2020年4月26日放送
宮崎放送 ラジオ部 岩切速郎
【番組概要】
宮崎県の最南端、串間市。ここには市の広報誌「広報くしま」を目の不自由な方の為に、文字を音声に変えて提供するボランティア団体「カナリヤ会」があります。29年前に活動を始め現在、27歳から95歳まで14名で活動しています。広報誌が発行される月末に打ち合わせを行い翌週録音。その録音して配るのが「カセットテープ」。29年目の開始当時から変わっていません。カセットテープの方が目の不自由な人には使いやすいのだとか。便利な世の中にあっても変わらない「カセットテープ」。カナリア会の温かさとカセットテープのこだわりを取材しました。
【制作意図】
今はスマホで何でも出来る時代。便利な世の中にはなりましたが、それが逆に不便に感じることも多いと思います。スマホの画面は平らで視覚障害者には逆に不便かも知れません。その様な中、未だに「カセットテープ」にこだわっています。ラジカセの多くはスイッチが分かりやすく、視覚障害者でも比較的に簡単に使う事が出来ます。本人たちは「これ以外出来ないから!」と言いますが、その中には「これが一番便利」と言う彼らなりのやさしさが含まれています。そんなカナリア会を取材しました。
【制作後記】
打ち合わせも収録も笑顔が絶えませんでした。「笑顔が出ないとボランティアは出来ない」と言う代表の山下さんの声が頭から離れません。そんなメンバーだから29年も続けられるしみんなからも愛されているんだと実感しました。私たちラジオもいつまでも愛される番組を続けて行きたいと感じました。
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