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2020年1月14日 (火)

ひびけ!とっかん

2020年1月6日~2020年1月12日放送 
信越放送 松井健悟

【番組概要】
同じものでも地域によって呼び名が変わるものがあります。「とっかん」もそのひとつ。コメを膨らませたいわゆる「ポン菓子」のことを指す長野の方言です。主人公は長野市でポン菓子の移動加工業をしている新井敬一さん(77歳)。軽トラックにポン菓子を作る器械を載せて各地を回り、その場で加工するというスタイルを半世紀近く続けています。番組では新井さんに密着取材。今では見ることが少なくなったポン菓子加工という文化を伝え、続けていきたいという新井さんの思いを綴ります。

【制作意図】
今ある日常は、未来の子どもたちには違う景色のように見え、聞こえるはずです。変わらないもの、変わりゆくもの。かつて「とっかん加工」が日常に存在した信州の景色は、私の子どもが大人になった時にはなくなってしまう景色・音かもしれません。半世紀近くポン菓子加工を続けてきた新井さんを通じて、今ある日常を描きたいと制作しました。

【制作後記】
ポン菓子加工をするときには、かなり大きな音が出ます。釜の目の前にいると耳をつんざくほどの迫力ある爆音です。新井さんは、この作業を何万回と繰り返してきているはずです。にもかかわらず、新井さんは「うっとうしいから」と耳栓をしません。年齢もあって、最近耳が聞こえにくくなったそうです。これからも健康に続けていくためにも、耳を大切にして仕事を続けてもらいたい…。マイクを向けながら感じていた、私からのささやかな願いです。

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半世紀以上の歴史を持つ録音構成番組。全国の放送局がその土地ならではの風俗をそこでしか聞くことのできない音とともに紹介します。

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