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2019年8月16日 (金)

旬の恵みを、ひんやり生かす~里山暮らしで見つけたもの~

2019年8月19日~2019年8月25日放送 
東北放送 ラジオ局制作部 小笠原悠

【番組概要】
田舎暮らしに憧れ、退職を機に東京から宮城県栗原市一迫に移住した渡辺信雄さん・生子さん夫婦。山を望む自然豊かな土地で、ゆったりした時間を過ごそうと思っていた2人でしたが…毎日が大忙し!!2015年に地元の果物と野菜を使ったシャーベットの店「もぎたてフルーツ工房 土里夢(どりーむ)」を仲間と共にオープンしたのです。桃の収穫を手伝った際に廃棄される量の多さに驚き、「もったいない。どうにか活用できないか」と思ったのがきっかけでした。ゼロから製造方法を学び、牛乳や卵を使わず、果物と砂糖を主にした”のぶおさんとせいこさんのひんやりシャーベット”が完成しました。「地域にはまだ使われていない価値のあるものがある」と語る渡辺さん。農家の庭先に植えられたままの果物、野山に自生するベリー…。地域の恵みを生かしたいと挑戦を続ける渡辺さん夫婦の思い、そして、シャーベットの”ひんやりおいしい音”をギュッと凝縮してお送りします。

【制作意図】
栗原市でのラジオカー中継の帰り。美味しいシャーベット屋さんがあると聞き、『土里夢』へ。出迎えてくれた生子さんの笑顔にほっこり。ショーケースに並ぶ鮮やかな赤、ピンク、オレンジ…目移りしながら、いちじくと柿の2種盛りをチョイス。みずみずしい甘さと深み、爽やかな後味に1日の疲れがすっと溶けていきました。「すべて地元で取れたもので作っているんですよ」。嬉しそうに話す渡辺さん。お2人が店を始めた経緯を聞き、このシャーベットは栗原の新たな風物詩になっていると感じました。県外から移住した渡辺さんだからこそ見つけた地域の魅力、それを形にした熱意。”ひんやりシャーベット”の芯にある2人の温かさを伝えたいと思いました。

【制作後記】
早朝の桃の収穫から、シャーベット作り、店頭での販売まで、渡辺さん夫婦の1日を追いました。「忙しいけれど、楽しいよ」。地道な皮むき、力仕事も二人三脚・笑顔で取り組む姿が印象的でした。専用のヘラで丁寧にシャーベットを練り返す”シャリッシャリッ”、きれいに丸く成型してカップに入れる”カパッ”、2人の思いの詰まった音をじっくり味わってもらえたら幸いです。里山ならではの虫と鳥の鳴き声も素敵なBGMになりました。夏の暑さをほっと和らげる、のぶおさんとせいこさんのひんやりシャーベット。ヒグラシの音色を聞きながら、次は3種盛りをゆっくり味わいたいなあ…。

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半世紀以上の歴史を持つ録音構成番組。全国の放送局がその土地ならではの風俗をそこでしか聞くことのできない音とともに紹介します。

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