水音で巡る兼六園
2019年6月3日~2019年6月9日放送
北陸放送 ラジオ制作部 沼田憲和
【番組概要】
国内外から年間200人以上の観光客が訪れる兼六園は、川から水を取り入れ、その豊富な水が園内を潤しています。この水を使って庭師たちは水音を使った演出を施しました。小さな滝をより大きく感じさせたり、風の動きによって音が変わったり、園内にある自然を模した配置の境界を何気なく知らせたりしています。この水の音の演出意図を探ることで、兼六園を音の世界から紹介します。
【制作意図】
兼六園には、園内の案内アナウンスや玉砂利を踏む音など様々な音に溢れています。その音のすべてが回遊式庭園の魅力を伝える演出でもあります。特に水の音は、加賀百万石の庭師が工夫を凝らして作り出したもので、その演出意図を知ることで兼六園の新たな魅力や江戸時代の作庭技術の高さを伝えたいと思います。
【制作後記】
地元の人間も知らない兼六園の音の世界で、改めて藩主という絶対権力者の力の凄さや庭師の作庭にかける思いの強さを感じました。
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