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2018年11月30日 (金)

54年間頑張りました!高野山ケーブルカー

2018年11月26日~2018年12月2日放送 
和歌山放送 報道制作部 寺門秀介/柘植義信

【番組概要】
真言密教の聖地、世界遺産に登録されている霊場高野山に参拝者らを運ぶケーブルカーが開通して88年。3代目のケーブルカーは54年前、2両1組の2編成が導入された。東京の高尾山のケーブルカーに次ぐ急勾配を麓の駅から山上までおよそ5分で結ぶ。ケーブルカー用としては日本一の太さがあるケーブルを使い、大きな巻き上げ機を2台を使い力強く牽引する。このケーブルカー、来年春スイス製の新しいケーブルカーが導入されるため今月25日で引退した。この間に運んだ人数はおよそ2800万人、普段はひっそりと麓と山上を往復している高野山ケーブルカー。一度塗装変更し、54年間頑張ったレトロなケーブルカーを多くの人に知ってもらい、来春登場する新しいケーブルカーへと活躍をバトンタッチしたい。

【制作意図】
和歌山県にある真言密教の聖地の高野山。これまで国内の参拝客や夏の林間学校の子どもたちで賑わっていたが、ユネスコの世界遺産に登録されると共にフランスなどからの外国人観光客も多くなっている。標高およそ860メートルの高野山へのアクセスとして88年にわたり活躍しているのが南海電鉄鋼索線、通称高野山ケーブルカー。3台目のケーブルカーが2018年11月25日で54年の歴史に幕を下ろし引退した。来年春にはスイス製の新しい車両が導入される。車社会でマイカーやバスでの参拝者が多くなり、ケーブルカーの存在が薄くなっているが、外国人観光客の増加で徐々に人気を取り戻している。番組では54年間働き続けたレトロなケーブルカーの勇姿を録音で紹介し、観光資源としても注目されるケーブルカーであり続けて欲しいとの期待を込めてその存在をアピールします。

【制作後記】
高野山への参拝客や夏の林間学校に向かう子どもたちを運ぶことはもとより、山上での生活者の足としても活躍した3代目ケーブルカー。山頂の地下にある大きな巻き上げ機が力一杯ケーブルを引き揚げる。導入当時としては珍しい自動扉を持つ2両編成のケーブルカーの存在が車社会で希薄になっていた。外国人観光客が増えて人気が徐々に復活。運行する南海電鉄も歴代車両のパネル展をしたり、記念イベントをしたりと存在をアピール。当番組とほとんど同じ時間で終点に着いてしまうケーブルカーの醍醐味を多くの人に知ってもらい地方の鉄道の再生に寄与したい。

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半世紀以上の歴史を持つ録音構成番組。全国の放送局がその土地ならではの風俗をそこでしか聞くことのできない音とともに紹介します。

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