イレブンとともに 俺たちのコバルトブルー
2018年4月9日~2018年4月15日放送
東北放送 ラジオ局制作部 阿部航介
【番組概要】
宮城県の北東部、太平洋沿岸に位置する街、女川町。2011年の東日本大震災の津波によって甚大な被害を受け、今でも街の至るところで復興工事が続けられています。人口6,500人あまりのこの小さな港町には、Jリーグへの参入を目指すサッカークラブ「コバルトーレ女川」があります。2011年には震災を受け一年間の活動休止を経験したものの、今季からアマチュアサッカーリーグの最高峰JFLに昇格し、日本全国を舞台に戦い続けています。4月1日は、ホーム開幕戦の日。地元女川の住民たちを中心に全国各地からサポーターが応援に駆け付け、声援を送りました。サポーターの中心人物で、コールリーダーを務める工藤貴之さんの思いを中心に、コバルトーレ女川が女川の人たちにとってどんな存在なのかを描きます。
【制作意図】
コバルトーレ女川は、プロではなくあくまでアマチュアのサッカークラブです。選手たちは女川で生活をしており、仕事を終えた後にサッカーの練習をしています。街の人々からの理解と支援がなければ到底出来ないことだろうと思います。別の取材で練習風景を見学させてもらった際、選手たちは仕事で疲れている素振りなど全く見せずに本当に楽しそうに練習に励んでおり、選手それぞれの顔が非常に輝いて見えました。その姿を目の当たりにして、女川という小さな街に住む人々が、コバルトーレ女川をどんな風に思い、どんな風に支えているのか、そして何を与えられているのかを描きたいと思いました。
【制作後記】
4月1日の開幕戦には、女川町内外から1,300人を超える観客が集まりました。女川町の人口が6,500人余りであることを考えると、これだけでもコバルトーレ女川がいかに街の人やサポーターに支えられているかがわかります。試合は惜しくも1対3で敗れてしまいましたが、戦いを終えた選手たち、そして相手チームにもサポーターから惜しみない拍手が送られました。「Jリーグへ行こう 道は厳しくとも 俺たち(おらだぢ)のコバルトーレ みんなで行こう」コバルトーレ女川の応援歌の一節です。この一文に、女川の人たちとサポーターの思いが込められていると思います。
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