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2017年2月10日 (金)

くみ上げる文化~時代を越えて広がる組紐~

2017年2月6日~2017年2月12日放送 
京都放送 ラジオ編成制作局制作部 永田和美

【番組概要】

2016年8月に公開されると瞬く間に国内、そして世界へと広がった映画「君の名は。」興行収入は200億円を突破し、今もなお人気を博しています。その映画で登場する「組紐」が今注目されています。組紐というと帯締めを思い浮かべる方が多いかと思いますが、おぼ締めとして使われたのは組紐の歴史からみると最近のこと。昔は男性のファッションの要でした。番組では組紐がどのように作られるのか、インタビューと音を紡ぎながら紹介。そして映画でも登場する手組みで組む組紐。組んでいる最中に木玉のおもりがぶつかり合って響く、なんともいえない音が印象的です。リズムよく聞こえるその音は職人がする音と体験で一般の方がする音では大きく違います。この違いも感じていただけたら幸いです。映画の影響はどんな形で表れているのか、そしてその先に見える組紐の可能性をご紹介します。

【制作意図】
映画から注目されることになった組紐。改めて組紐がどういったものなのかを知るとともに、時代を超えて、用途を変えながらも今なお使われている組紐の魅力を探りたいと思い制作しました。また、組紐を組む時のおもりの入った木玉と木玉がぶつかるあの独特の音を番組で紹介できればと思い、体験の方と職人の方の音を収録しました。違い感じていただけたら幸いです。

【制作後記】
取材の最中にもご家族で、友達同士で海外からとお客さんが訪れていて「あっこれ似てるやつ!」などと言いながら買っていかれる方が多く、映画の影響を肌で感じました。また、帯締めのイメージが強い組紐ですが、アクセサリーはじめ様々なものに形を変えていきます。それに加えて、商品としてではなく文化として海外へ伝えていこうとする八田さん。日本で時代とともに形を変えて受け継いできた組紐という文化を海外に伝える。日本とはまた違った、その土地にあった活用法で変化し、受け継がれ広がっていく、、、まだまだ組紐の可能性を感じた取材となりました。

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半世紀以上の歴史を持つ録音構成番組。全国の放送局がその土地ならではの風俗をそこでしか聞くことのできない音とともに紹介します。

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