100年の時を刻む ~ハンコのまち六郷~
2014年10月27日~2014年11月2日放送
山梨放送 ラジオ本部ラジオ制作部 大久保達朗
【番組概要】
山梨県南部の市川三郷町六郷地域はハンコ作りが盛んな地域です。およそ100年の歴史を持ち、全国のハンコ生産量の50%を占「日本一のハンコの里」として成長してきました。近年、ハンコ作りも機械化が進み、昔ながらの手掘りの技が失われつつあります。そんな中で数少ない手彫り職人の一人、佐野弘和さんは、79歳の今も現役として六郷の伝統を守り続けています。佐野さんは「世界で一つだけのハンコ」という思いを込めて一文字ひと文字を刻み込んでいます。
【制作意図】
最近はペーパーレス化が進み、ハンコの使用が減る中、ハンコのまち六郷の100年の歴史と伝統を守り続ける佐野弘和さん。79歳の今でも佐野さんは、はんこ作りの全てを手作業で行います。一日3本作るのが、やっという佐野さんは、昔から製作作業の中で続けている事が1つあります。それはハンコの一本一本に、「ご主人様の為にしっかり働きなさい」と言い聞かせることです。佐野さんのハンコに対する思いや、モノづくりの大切さを伝えたいと今回企画しました。
【制作後記】
佐野さんはハンコの魅力を伝えたいと地元の小学生たちに、ハンコ作りを教えています。また、自らも出展するハンコを制作し続けています。79歳の今でも成長しようと日々精進を怠らない佐野さんの姿に「職人の魂」を感じました。
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