一年の福届けます 阿波木偶箱廻し
2014年1月6日~2014年1月12日放送
四国放送 ラジオ局ラジオ編成制作部 大久保裕司
【番組概要】
江戸時代から民衆の娯楽として人気を博した徳島の阿波人形浄瑠璃。この阿波人形浄瑠璃を世に広める役割を果たしたのが伝統芸能の「阿波木偶箱廻し」と言われています。箱廻し芸人は新年が明けた元旦の午前0時から、正月ギレイの「門付け」をするため民家を訪ねて歩きます。人形で”三番曳まわし”や”えびすまわし”を舞って、去年の厄を落とし、今年の福を届けます。明治時代には200人いた箱廻し芸人も今は、阿波木偶箱廻し保存会が活動するだけとなっています。消滅寸前だった箱廻し芸を継承した保存会の「門付け」の様子を紹介します。
【制作意図】
阿波木偶箱廻し保存会代表の中内正子さんは徳島県で最後の箱廻し芸人だった師匠のもとで3年間修行して芸を継承しました。そして独り立ちして13年。中内さんたちの努力があったからこそ、箱廻しが今見直され、改めて多くの人に知られることになったと言えます。そんな箱廻し芸の素晴らしさを全国に紹介するとともに、伝統文化を継承する中内さんの思いなどが伝えられないかと考え制作しました。
【制作後記】
人形を操って語る中内さん、鼓を叩いて合いの手を入れる南公代さん。この二人の息の合ったコンビ芸を見ると、いつも幸せな気分にさせられます。残念ながら、人形の顔の表情やしぐさを音で表現することはできませんが、テンポのある語りと絶妙のタイミングで入る合いの手、それを聞くだけでも雰囲気を感じてもらえると思うのですが・・・。
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