もう一つの灘の酒
2013年6月24日~6月30日放送
ラジオ関西 放送制作部 井上正之助
【番組概要】
日本酒と云えば灘の酒所として神戸・東灘界隈の造り酒屋が全国に知れ渡っています。ところが、神戸の隣町、明石の西部地区も「灘」と呼ばれ、江戸時代初頭から良き湧き水と播磨平野の良質のお米によって灘の酒として名声を博していました。今この造り酒屋では海外からも見学者が訪れ、今人気のシングル・モルト・ウイスキーはフランス、オーストラリア、香港などに輸出されている。日本酒は秋冬に、焼酎は春先、今はシングル・モルト・ウイスキー造りが始まっている。
【制作意図】
ベンチャー企業、これは今に始まったことではなく各地で古くから起業家たちが努力を重ねてきた。その中にはすでに消えていった企業もあるが、ここに登場するのは江戸時代に端を発し、小さな所帯ながら日本酒、焼酎、ウイスキー、ワインの総合酒類メーカーとして発展させている。製造量は増やさずに時代を乗り切っている。ネット通販にも取り組んでいる様子など、これからの活路を聞いてみたい。
【制作後記】
社長は技術屋さん、それにジャズの演奏が趣味。笑顔いっぱいでのお話楽しいひとときでした。取材は外国からの見学者が来られる日に合わせオーストラリアからのウィスキーバーの若い経営者ご夫婦とバイヤーさん、酒造りにはモーツァルトとか所々固有名詞でしゃべっている中身を想像。そのためか、こちらではジャズの生演奏をウィスキーの樽のそば、テイスティング・ルームで聞かせるとか。外国での人気が嬉しかった。
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