叉鬼山刀(マタギナガサ)を打つ
秋田放送 ラジオセンターラジオ制作部 鎌田 智循
秋田内陸縦貫鉄道は秋田県の内陸を南北に94.2キロ走るローカル線です。車窓から見える自然や田舎の風景は鉄道ファンをはじめ、多くの観光客を癒してくれます。
今回私は沿線の中から阿仁地方を取り上げました。マタギの里として現在も観光地としてにぎわいを見せていますが、実際にマタギとして生計を立てる人は少なくなりました。
それに伴ってマタギの必需品・ナガサと呼ばれる刀を作る鍛冶職人も減りました。マタギナガサを作る技術、そしてかつてマタギが生きた自然、そして人々の暮らしを残したいと思いました。
(取材こぼれ話)
鍛冶工場を訪れたので、どれぐらい近付けば良い音が録れるのか分りませんでした。職人の方に「まり近づけば服に穴があくぞ」と話をされて恐怖と戦いながらマイクを向けました。熱い音が届いていればうれしいです。