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2011年8月 8日 (月)

叉鬼山刀(マタギナガサ)を打つ

秋田放送 ラジオセンターラジオ制作部 鎌田 智循

秋田内陸縦貫鉄道は秋田県の内陸を南北に94.2キロ走るローカル線です。車窓から見える自然や田舎の風景は鉄道ファンをはじめ、多くの観光客を癒してくれます。

今回私は沿線の中から阿仁地方を取り上げました。マタギの里として現在も観光地としてにぎわいを見せていますが、実際にマタギとして生計を立てる人は少なくなりました。
それに伴ってマタギの必需品・ナガサと呼ばれる刀を作る鍛冶職人も減りました。マタギナガサを作る技術、そしてかつてマタギが生きた自然、そして人々の暮らしを残したいと思いました。


(取材こぼれ話)
鍛冶工場を訪れたので、どれぐらい近付けば良い音が録れるのか分りませんでした。職人の方に「まり近づけば服に穴があくぞ」と話をされて恐怖と戦いながらマイクを向けました。熱い音が届いていればうれしいです。

半世紀以上の歴史を持つ録音構成番組。全国の放送局がその土地ならではの風俗をそこでしか聞くことのできない音とともに紹介します。

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