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2009年7月13日 (月)

D52-136の歌

静岡放送 ラジオ局制作部 北村 宏太

「鉄の塊にだって心がある」
佐藤徳太郎さん(72歳)はそう語ります。

静岡県沼津市の高沢公園に、「SL-D52」が保存展示されています。御殿場線を走っていた「SL-D52」は昭和43年に電化され、その役目を終えました。

佐藤徳太郎さんは、当時、何とかこの勇士を後世に伝えようと、
国鉄や国会議員とかけあい、保存展示に奔走しました。
しかし、それから40年の月日がたった今、その存在を知る人も少なくなってしまいました。
今は国鉄のOBの方々が定期的に清掃にやってきます。

このままだと子どもたちにとって、SLという言葉すら死語になってしまう。平成21年、徳太郎さんは、SLを知らない子どもたちへの伝承の為、昔の御殿場線を走っていたSLをモデルに、新しい汽車ポッポの歌を作り出しました。

その名も「D52-136の歌」。

SLがあたかも生き物に思えてくるような取材を経験しました。

半世紀以上の歴史を持つ録音構成番組。全国の放送局がその土地ならではの風俗をそこでしか聞くことのできない音とともに紹介します。

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