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2009年1月12日 (月)

紙にいきる~越前和紙の里

福井放送 ラジオセンター 越桐 清司

越前市五箇地区には、1500年ほど前から和紙づくりの技術が代々受け継がれていて数十軒の和紙工場が軒を連ねています。寒のころになると山あいを流れる清い川の水を使った「紙すき」が盛んになります。

その生産工程は、今でも人の手によるものです。原料となる木の皮を煮る時のほど良い加減や、煮た原料を叩いてほぐす時の力加減。紙を漉く加減など、それらが長年培った熟練のの技です。

その紙づくりと共に五箇に伝わる民謡「越前紙すき歌」は、「五箇に生まれて紙すき習うて」「親も子も漉く孫も漉く」と歌う作業歌です。紙すきを続けて48年の玉村秋子さんは、小学4年生の「伝統産業」の課題授業で、見学に訪れる生徒たち、観光に訪れる人たちに和紙の魅力を伝えています。

※(こぼれ話)原料を煮る音は「グツグツ」だと思っていましたが実際は「ザーッ」という音でした。

半世紀以上の歴史を持つ録音構成番組。全国の放送局がその土地ならではの風俗をそこでしか聞くことのできない音とともに紹介します。

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