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2008年4月14日 (月)

雄勝硯~伝統を受け継いで600年~

東北放送 ラジオ局編成制作部 佐々木 雄祐

宮城県石巻市雄勝町は硯の生産量日本一!
年間およそ130万枚生産しています。国内ではこの地域でしか採れないという「玄昌石」を使って作る「雄勝硯」には、600年もの歴史があります。

硬い石を美しく彫りあげるのには熟練の技が必要とされます。その技は職人たちによって世紀をまたいで代々受け継がれてきました。

素材も技術も品質も優れている雄勝硯ですが、近ごろは安価な中国製の硯に押され、需要は減っています。また、授業時間数減少などのため、日本の小中学生が書道に触れる機会が減っているとも言われます。

パソコンが普及し、“自分の手で字を書く”ことが少なくなっている今、あらためて墨をすり、書をしたためるという日本の伝統文化について見直してほしいと雄勝の人々は願っています。

半世紀以上の歴史を持つ録音構成番組。全国の放送局がその土地ならではの風俗をそこでしか聞くことのできない音とともに紹介します。

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