復活から伝統へ~三奈木砂糖物語~
RKB毎日放送 ラジオ制作部 吉田 勇樹
福岡県朝倉市の三奈木(みなぎ)地区には、江戸時代末期から伝わる「三奈木砂糖」が、毎年11月~12月にかけて作られます。
全国から問い合わせがあるほど人気の砂糖ですが、1960年代以降、安価な白砂糖に押され、一度は生産が途絶えてしまいます。
しかし、地元の味「三奈木砂糖」にこだわってきた、製菓店の社長(当時)、床嶋雅宜(まさよし)さんの熱意に押され、数名の農家が研究部会を結成。こうして、1982年に本格的な砂糖作りが復活します。
土地探しや生産高の不安定などの苦労を乗り越え、「地元の名品」としても復活します。しかし、長いときは、30時間以上も続く砂糖作りは体力的にハード。
それでも砂糖作りを手伝う仲間の支えもあって今年も砂糖作りは行われます。本編では、床嶋さんと、製糖が復活した時のメンバーの1人である篠原拓也さんに、復活から現在までのエピソードを製糖工場の雰囲気を交えながら伝えていきます。