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2007年2月 5日 (月)

地域の宝~氷口御祝(すがぐちごいわい)~を唄い継ぐ中学生たち

IBC岩手放送 ラジオセンター 関 芳樹

民話のふるさと岩手県遠野市の山あいに小友町氷口(すがぐち)という小さな集落がある。

ここに江戸時代末期から唄い継がれている「氷口御祝」という祝い唄がある。男女のグループが旋律の異なる唄を同時に唄い、同時に終わるという世にも珍しい唄である。

少子・高齢化で伝統文化継承に赤信号が灯る中、小友中学三年生全員11本がお年寄りの指導を受け、昨年春から課外活動の一環として「御祝」に取り組んできた。

そして1月13日、「小友地区新年交賀会」で“中学三年生の御祝”がオープニングを飾るという大役を仰せつかった。「氷口御祝」の長い歴史の中で初めての出来事だった。

おじいちゃん、おばあちゃんが着た羽織・袴や黒留袖に身を包んだ中学生たちは、晴れの舞台に臨んだ…。

半世紀以上の歴史を持つ録音構成番組。全国の放送局がその土地ならではの風俗をそこでしか聞くことのできない音とともに紹介します。

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