地域の宝~氷口御祝(すがぐちごいわい)~を唄い継ぐ中学生たち
IBC岩手放送 ラジオセンター 関 芳樹
民話のふるさと岩手県遠野市の山あいに小友町氷口(すがぐち)という小さな集落がある。
ここに江戸時代末期から唄い継がれている「氷口御祝」という祝い唄がある。男女のグループが旋律の異なる唄を同時に唄い、同時に終わるという世にも珍しい唄である。
少子・高齢化で伝統文化継承に赤信号が灯る中、小友中学三年生全員11本がお年寄りの指導を受け、昨年春から課外活動の一環として「御祝」に取り組んできた。
そして1月13日、「小友地区新年交賀会」で“中学三年生の御祝”がオープニングを飾るという大役を仰せつかった。「氷口御祝」の長い歴史の中で初めての出来事だった。
おじいちゃん、おばあちゃんが着た羽織・袴や黒留袖に身を包んだ中学生たちは、晴れの舞台に臨んだ…。