情熱! 私たちの桜島焼
南日本放送 ラジオ制作部 冨山 貴司
鹿児島県、錦江湾に浮かぶ桜島。その麓にある窯元、桜岳陶芸(おうがくとうげい)では“桜島焼”という珍しい焼き物を作っています。その特徴は、
①桜島の火山灰を粘土に混ぜ合わせる。
②温泉水から鉄分を抽出して、その鉄分を釉薬(ゆうやく)に使う。(※釉薬(うわ薬)は、焼物を丈夫にして水漏れを防ぎ、器に色をつける役割がある)
出来上がった皿や茶碗は、光沢のある灰色や銀色という独特の色合いでとても丈夫です。
桜岳陶芸で始まった“桜島焼”の歴史は30年ほどで、現在陶芸師は女性のみ。工場は明るく活気があり、作品にも自由な発想と繊細な感性が活かされています。
工場隣の販売店は観光客や地元の方々で賑わっていました。