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2004年7月12日 (月)

姫路・灘のけんか祭り

ラジオ関西 報道制作部 田守 正和

姫路はなんといっても「祭り」。年に一度しか開かれない地区の秋祭りにすべてのエネルギーを注ぎ込む。

小さいころから自分の生まれ育った地区の祭りに参加しながら郷土愛を育み、立派な大人になって行く。

大人も子供も自分の屋台(おみこし)を一番と信じて、「ヨーイヤサー」の掛け声のもと、一つになって屋台をかつぎ練り歩く。姫路の人には「祭り」こそがすべてなのだ。

うわさでは、ある飲食店の店長が、店のバイトの少年から「祭りに出たいのでバイトを休ませて欲しい」と申し出られ、
「祭りなんかで…」と断ったところ、翌日、父兄や町内の有力者たちが一斉に店に押しかけ「祭りなのに、なんで休ませないんだ?!」と、
店長に詰め寄り、驚いた店長はあわてて少年に休むように言ったという…。

これほどまでに愛されている秋祭りが日本全国どこにあるだろうか?これほどまでに郷土を愛している人たちがいるだろうか?
それらがこの一言にこめられている。
 
「ヨーイヤサー」

半世紀以上の歴史を持つ録音構成番組。全国の放送局がその土地ならではの風俗をそこでしか聞くことのできない音とともに紹介します。

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