大竹手打刃物 最後の刀匠
中国放送 ラジオ制作部 瀬尾 奈月
広島県大竹市には、県指定の伝統工芸品「大竹手打刃物」があります。
約200年前、大竹の隣、岩国に生まれた初代青龍軒盛俊(せいりゅうけんもりとし)は、江戸へのぼり、当代きっての刀鍛冶に入門。免状を取得して郷里に戻り、岩国藩 吉川侯の刀匠として仕えました。
3代目からは大竹の地に移り、現在は6代目「盛一(もりかず)」越水龍雄(こしみずたつお)さんが、その技術を主に包丁作りに受け継いでいます。
代々、国宝級と言われて高い評価を受けてきた切れ味。しかし、75才になる越水さんの後を継ぐ人はもういません。
一人黙々と鉄を打つ「大竹手打刃物」最後の匠の姿を描きました。