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2004年2月 2日 (月)

大竹手打刃物 最後の刀匠

中国放送 ラジオ制作部 瀬尾 奈月

広島県大竹市には、県指定の伝統工芸品「大竹手打刃物」があります。

約200年前、大竹の隣、岩国に生まれた初代青龍軒盛俊(せいりゅうけんもりとし)は、江戸へのぼり、当代きっての刀鍛冶に入門。免状を取得して郷里に戻り、岩国藩 吉川侯の刀匠として仕えました。

3代目からは大竹の地に移り、現在は6代目「盛一(もりかず)」越水龍雄(こしみずたつお)さんが、その技術を主に包丁作りに受け継いでいます。

代々、国宝級と言われて高い評価を受けてきた切れ味。しかし、75才になる越水さんの後を継ぐ人はもういません。

一人黙々と鉄を打つ「大竹手打刃物」最後の匠の姿を描きました。

半世紀以上の歴史を持つ録音構成番組。全国の放送局がその土地ならではの風俗をそこでしか聞くことのできない音とともに紹介します。

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