癒しと人情! わが町最後の”あったかお風呂屋さん”
2026年3月2日~2026年3月8日
ラジオ福島 編成局 鈴木啓輔
【番組概要】
福島県の県庁所在地、福島市の中心部にほど近い住宅地にある「つるの湯」は、現在市内唯一の現役の銭湯として営業しています。創業は大正3年で100年以上の歴史があり、店を守っているのは3代目のご主人、片桐詔次さんと息子の秀樹さん、有希さん夫婦で切り盛り。暖簾をくぐった途端、昔ながらのフロント、脱衣場、そして湯船や固定式シャワーが常連客らを待っています。訪れる人々は、気持ちのいい「お湯」はもちろん、裸の付き合いを大切にする「つるの湯」ファン同士のふれあい、そして風呂上りの「会話」を楽しみにしています。また、快適な「お湯」を守る裏方の作業にもスポットをあて、家族経営で銭湯を続けていく姿も綴っています。
【制作意図】
経営者の後継ぎ問題、そして燃料費の高騰など、昔ながらの銭湯が全国的に消えつつあり、福島も例外ではありません。特に家庭風呂の普及は、減少に拍車をかけた要因でもありますが、かつては人々が集まる集会所のような役割も果たしていました。最近では、サウナなど近代的な設備が整った入浴施設が人気となっていますが、どちらかと言えばレジャー要素の強いのが特徴です。しかし、昔ながらの銭湯には、時代の先端を行くような施設には無い、「癒し」と「人情」、そしてエコーがかかったような、あの”音”があります。福島市でたった一軒となった、人々が織りなす地元ならではのコミュニケーションと、歴史を刻む銭湯ならではの「残響」を発信し、貴重となった銭湯文化を「音」で残していきたいとの意味を込めています。
【制作後記】
取材後、一人の来場客として「つるの湯」を訪れました。まず、湯船に入った途端、「手の込んだお湯」という感想を持ちました。浴槽はお湯が常に循環し、何となく乾燥肌がすべすべになったような感じです。そして、手足を伸ばせるのが家庭風呂では出来ない体験。ちょっとした贅沢気分も味わえました。さらに、桶を置いたり、水を流したりする時の、あの「残響」は、まさに銭湯の象徴です!癒しを肌で感じた「銭湯の時間」でした。








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