伝統と格式に新風を 四国霊場の若き住職
2024年5月20日~5月26日
四国放送 ラジオ編成制作部 前川貴宏
【番組概要】
徳島市の四国八十八か所霊場13番札所で住職を務める大栗弘昴さん(26歳)。9歳の時に当時住職だった父の弘榮さんを病気で亡くし、韓国出身の母が寺を守るとともに自身はアメリカに留学。大学卒業後に日本に戻って四国霊場最年少の住職となった。得意の語学力を生かして増加する外国人参拝客を迎えたり、趣味の筋力トレーニングが高じて寺に開設したジムで檀家に筋トレ指導するなど異色の取り組みでも注目されている。
【制作意図】
憧れの存在だった父を早くに亡くし、「自分が成人になるまで寺を守ってほしい」と母に頼んだ少年。当時はどんな思いだったのか。また20代の若さで実際に住職となり、伝統と格式のある寺を背負う立場でこれからどんな取り組みしようとしているのか、そのビジョンを取材した。
【制作後記】
韓国伝統舞踊継承者の昴先さんが大日寺に嫁いだ時から取材させていただいた縁があり、その息子である弘昴さんが住職になったのはとても感慨深い。広い視野を身に着けるためわずか9歳でアメリカ留学を決意し、国際感覚と異文化への理解力を身に着けて帰国した若き住職。多様性の時代に遍路文化の未来を担う存在として彼の今後に注目したい。
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