ビートを刻む風呂桶
2022年8月8日~2022年8月14日放送
東海ラジオ放送 制作局 報道・スポーツ制作部 柴田 健
【番組概要】
岐阜県中津川市付知町にある早川木材株式会社は、建築用木材の加工、檜風呂の浴槽や風呂桶の製作を行っています。その早川木材の専務取締役・小池英仁さんは、風呂桶製作の技術を応用して、ドラムを作りはじめました。地元の木材を使い、早川さん自身の手によって伝統的な技法で作られる「風呂桶のドラム」。そのドラムがどのように生まれ、どのように作られ、どのように受け入れられているのかを追いかけました。
【制作意図】
桶の製法を全く新しい別のものに応用するという斬新な発想。その一方で、守り続ける職人としての木へのこだわりと伝統的な技術。「風呂桶のドラム」を通じて、「新しさ」と「昔ながら」の共存のあり方のひとつを示せればと思っています。そして、こういった情熱のこもったものが、しっかりとユーザーに届いていることをはっきりと描きたいと思い、制作しました。
【制作後記】
小池さんの「技術」と「発想」は、我々の日常でも必要なことです。人の心を動かすものにはその両方が備わっているのだと、改めて認識させられました。また、日常で親しむ音楽を支える楽器、そのひとつひとつにもドラマがあり、職人のこだわりがあり、魂が込められていることも、改めて教えてもらいました。それは、自分の身の回りにある何気ない物も例外ではありません。そういった部分への想像をふくらませることができる人間でありたいと思いました。
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