落ち葉に映る縄文人~御所野遺跡の清掃活動
2021年12月27日~2022年1月2日放送
IBC岩手放送 メディア編成局ラジオ放送部 照井達也
【番組概要】
2021年7月世界文化遺産に登録された岩手県一戸町の御所野遺跡。縄文時代中期後半(約5000年前~約4200年前)約800年間、人々が定住したと考えられている集落跡で、ここでは毎年、地元住民が清掃活動を行っています。「縄文人は枯れ葉を集めたのだろうか・・・」そんなことを思いながら、遺跡で落ち葉掃きをする参加者たち。清掃活動は、来場者のためだけでなく、自然と共に生きた縄文人の精神を後世に伝えていこう、という誓いの場でもありました。
【制作意図】
清掃活動には、毎回、地元住民をはじめ、町内外から約200人が参加しています。なぜ、毎回多くの人が参加し、遺跡を支えているのか。参加者の思いが少しでも垣間見られればと思い、世界文化遺産に登録されてから初めてとなる清掃活動を取材しました。
【制作後記】
お話を伺った柴田さんは、「清掃活動に若い人も増えて嬉しい」と話していました。今回、地元の高校生6人が、それぞれ自主的に参加。ある高校生は「いつもは部活で日程が合わなかったが、今回参加することができました」と嬉しそうに話します。遺跡の近くにある小学校では、この日とは別に、毎年、清掃活動や遺跡の調査活動、ガイド活動を行っています。御所野遺跡は、幅広い世代にわたって愛されている所だと実感することが出来ます。
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