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2021年7月30日 (金)

3代目の挑戦 完全放牧を目指して

2021年7月26日~2021年8月1日放送 
中国放送 RCCフロンティア制作部ラジオGr 村山太一

【番組概要】
広島市内から西に車で45分程度の場所にある佐伯区湯来町。その湯来町に、今年で創業70年をむかえた牧場、久保アグリファームがある。久保アグリファームを運営する、「砂谷」の副社長、久保宏輔さんは、5年前、地元へと戻り、牧場経営をはじめた。久保宏輔さんは、ある計画を立てていた。
日本の酪農の主流である「舎飼い」をやめ、放牧酪農を目指すという。なぜ、放牧酪農なのか、久保宏輔さんの胸の内を聞いた。


【制作意図】
久保宏輔さんは、英で60年以上の歴史がある奨学金制度「ナフィールド国際農業奨学金制度」に選ばれた。久保さんは、放牧酪農の実現を目指すとあった。以前は、放牧が当たり前だったのに、どうして移行が難しいのか。どういった障壁があるのか、疑問に思った。

【制作後記】
放牧に移行すれば、本来、1ヘクタールの土地に、牛は一頭しか飼えないという。久保アグリファームの敷地面積は35ヘクタール。全部で35頭しか飼えない。現在、久保アグリファームは120頭を飼っているので、3分の1以下になる。1頭あたりの乳量も減る。経営者として見れば、気の遠くなるような現実だろう。それでも、久保さんは農の価値を高めて、消費者と牧場の価値を共有したいと語った。
牛の体調管理に、AI技術やドローンが使えることで時代も味方しているそうだ。地域活性化、循環型社会、アニマルウェルフェア。近年の課題は、意外にもシンプルに解決できるかもしれないと思った。

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半世紀以上の歴史を持つ録音構成番組。全国の放送局がその土地ならではの風俗をそこでしか聞くことのできない音とともに紹介します。

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