名選手を支える職人~日本人で初めてプロになった用具係
2014年11月10日~2014年11月16日放送
東海ラジオ放送 制作局制作部 岸田実也
【番組概要】
「ホペイロ」とは、ポルトガル語で用具係のこと。サッカーに関する全ての物、ウェア、シューズ、グランドで飲むドリンク、ボールから練習道具一式に至るまで、全てホペイロが管理しています。サッカーが盛んな南米や欧米では当たり前の存在ですが、日本ではまだまだ普及していません。世界で通用するプロのホペイロが名古屋グランパスにいます。日本代表の本田圭佑選手がスパイクのケアを任せるなど全幅の信頼を寄せています。日本人で初めてホペイロになった松浦典紀氏43歳のプロフェッショナルな所以を紹介します。
【制作意図】
J1リーグ、J2リーグの40チームの中で、プロのホペイロがいるのは5チームほどしかありません。華やかに見えるJリーグの裏側で選手を支えるホペイロの松浦典紀氏を紹介することで、選手はどのような人たちに支えられているのか、「プロ」は選手だけでなもく裏方も「プロ」であるということを伝えたくて制作しました。
【制作後記】
なぜJリーグでホペイロが普及しないのか。同じ東海地方にあるJ2リーグのFC岐阜の関係者に聞いてみると、「いることによる素晴らしさが分かってもらえないのでは」という答えが返ってきました。J2リーグではスパイクは個人管理で、新品のスパイクは練習で馴らして試合で履きます。松浦氏は、選手の足型をとり、選手に合わせて調整し新品のスパイクですぐに履けるようにします。そんなホペイロがいることが、選手にとってどれだけ心強いか痛感しました。
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