島根 石見神楽~一夜、こだます神楽囃子~
2012年12月3日~12月9日放送
山陰放送 放送制作部 田中亜矢
2012年、今年は古事記が編纂されて1300年を迎えた年。
島根県では「神話博しまね」と題し、夏から秋にかけて様々なイベントが開かれ、中でも、島根県西部、石見地方の伝統芸能、石見神楽(いわみかぐら)のステージは大人気でした。
最近ではイベント色も強くなった石見神楽ですが、本来は秋の収穫期に自然や神への感謝を表す神事の前夜祭として、神社やお宮で、夜を徹して朝まで舞う奉納神楽です。石見地方では、秋祭りの時期、毎晩のように、どこからか笛や太鼓のお囃子が聞こえてきます。今回は、江津市都野津町の大年(おおとし)神社にお邪魔し、一晩取材させて頂きました。実は私が生まれた隣町で、私自身も子供の頃、地元の神社でみんなと一緒に夜通し神楽見物をした思い出があります。
夜8時から朝6時まで、神社の境内にある舞殿で、この日は浜田市の西村神楽社中が、「恵比寿」や「大蛇」など15もの演目を舞いました。舞台をかぶりつきで見物する観客達。大人にまじって子供たちの姿も。斎燈(さいとう)と呼ばれる焚火も明るく燃えていました。
番組では、神楽囃子はもちろん、見物客の声や、パチパチと音を立てる斎燈の音などもお伝えします。
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