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2011年1月13日 (木)

名曲が生まれた滝

静岡放送 ラジオ局制作部 山中 貴弘

静岡県伊豆市修善寺。伊豆半島には、観光名所になっている数多くの滝がありますが、地元の人しか知られていない滝がありました。  
高さ105メートルもある「旭滝(あさひだき)」。 
日本で二番目に高さのある滝なのですが、知られていない理由とは?  
観光地・伊豆でも知られていない幻の滝「旭滝」ですが、実はこの滝から生まれた名曲があるのです。それは、尺八の中では有名な「滝落ちの曲」。           

江戸時代、旭滝のふもとには瀧源寺(ろうげんじ)というお寺がありました。尺八を吹きながら諸国を行脚する虚無僧は、名曲のふるさとでもある旭滝を訪れては瀧源寺に寝泊まりしていたそうです。

月日は流れ、瀧源寺と虚無僧の姿は消えてしまいましたが、この土地で生まれた名曲を後世に残そうとしている方がいました。一年に一度、旭滝を前に「滝落ちの曲」を吹くというのです。 虚無僧がこよなく愛した名曲「滝落ちの曲」が、旭滝を前に蘇ります。 

半世紀以上の歴史を持つ録音構成番組。全国の放送局がその土地ならではの風俗をそこでしか聞くことのできない音とともに紹介します。

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