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2009年12月 7日 (月)

石州半紙(せきしゅうばんし)~その腕で伝統を漉く~

山陰放送 ラジオ総局 放送制作部  宇田川 修一

石州半紙を受け継ぐ職人 久保田彰氏59才のインタビュー。
浜田市三隅町に伝わる「石州半紙」は1300年前、奈良時代に
万葉歌人・柿本人麻呂によってこの地に伝えられたといわれています。

島根県西部、石見地方で守り伝えられて来た伝統は昭和44年に
重用無形文化財に指定されました。
しかし年々職人の数、工房も減少、ここ数年で貴重な職人が4人も
亡くなり、現在石州半紙技術者会会員はわずか5名となりました。

そこに飛び込んできた今回のユネスコ無形文化遺産への登録。
さぞかし喜んで、と思いきやそこは職人、そっけないもの。
ただその内には伝統を守り続ける技とプライド、ふるさとに対する
人一倍の愛情があふれていました。

現在は4つの工房と去年完成した石州半紙会館を拠点に、石州半紙の普及ならびに後継者の育成に力を入れています。

半世紀以上の歴史を持つ録音構成番組。全国の放送局がその土地ならではの風俗をそこでしか聞くことのできない音とともに紹介します。

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