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2009年9月 7日 (月)

土から生まれた音板の調べ

福井放送 ラジオセンター  越桐 清司

福井県越前町とその周辺地域に、平安時代末期から伝わる越前焼は、現在60ほどの窯元があります。その原料はこの地区の土。

古くは農業の発達に伴い、種壷や肥料を入れる甕(かめ)などを作っていましたが、最近では日用品として皿や茶碗などの需要が高まってきました。
ところが器として強度の低く、割れやすい越前焼は3年前から土の改良が加えられました。
その結果、丈夫になった越前焼に注目したのが町内にお住まいの宮川澄雄さん。

越前町はマリンバの山地でもあることからそのマリンバにヒントを得て、越前焼の打楽器を作ろうと考えました。

打たれ強く丈夫で響きのある越前焼の音色を聞いて、窯元の人達は越前焼の将来に期待を寄せています。

半世紀以上の歴史を持つ録音構成番組。全国の放送局がその土地ならではの風俗をそこでしか聞くことのできない音とともに紹介します。

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