時を超え響け、木造船
京都放送 ラジオ制作部 田中 雅子
今年で開削400周年を迎える保津川下り。もともとは丹波の木材や米などを京の都へ運ぶ水路でした。
鉄道や道路の開通によって明治以降になると観光のための川下りに変化します。船自体も40年前までは、木造船が使用されていましたが、現在は強化プラステックの船が使われています。
そんな中、木造船製作の技術を後世に伝えようと40年ぶりに木造船が再現されました。木造船には保津川上流の杉が使われており、手でトントンと触れると船全体にその振動が響き渡りました。
まだ一艘しかない木造船ですが、保津峡にその音が響き渡る日がくるのを船頭さんもお客さんも待っています。