豊平川とサケ
北海道放送 ラジオ制作部 伊藤 嘉章
今回は、180万年、札幌の中心部を流れる豊平川(とよひらがわ)とサケをテーマに制作しました。
これほどの大都市の川でサケが遡上する川は、世界的に見ても、珍しいといわれます。人々の生活のすぐそばに自然の営みがある。そんな札幌の街を描きたいと思いました。
人の手によって、一度、豊平川のサケは姿を消しました。しかし、人の手によって、もう一度、サケは帰ってきました。今、はやりの“自然再生”もう、30年前から「カムバックサーモン」という市民運動として北海道では行われてきました。
サケは、水産資源でもありますが、自然の生態系を支える重要な生き物です。そして、まさに今、サケの稚魚は、長い長い北洋への旅に出ようとしています。