竹の箸に願いを込めて~加賀・竹割り祭~
北陸放送 制作部 川瀬 裕子
毎年2月10日に、加賀市大聖寺にある菅生石部神社では「御願(ごんがん)神事」=通称、竹割り祭が行われます。
約1300年前に天武天皇の勅願で国家安寧と万民救済を祈願して始まったとされ、県の無形民俗文化財に指定されています。
伝承によると大蛇を退治するために、この神事が生まれたと云われ、白装束の若衆たちが青竹を石畳にたたきつけ、青竹を割りつくし、大蛇にみたてた大縄を拝殿から引き出し、川へと投げ込みます。
地元の人は、割られた青竹を大事に持ち帰り、玄関に飾ったり、箸を作り無病息災を願います。箸を作ることで、新たに一年を迎える人々の様子をお伝えします。