親子を繋ぐハサミ~十郎りんご物語~
秋田放送 ラジオ局ラジオ制作部 石崎 富士子
美容室を経営しながらリンゴ作りを続けている渡邊保子さん50歳。彼女がリンゴ作りを始めてから何度か取材していますが、実は、今回の番組を作りたいとお願いしたときに断られました。
以前、マスコミに紹介されたことにより周りから誤解を受け、悩み、傷ついたことがあったからです。
番組で登場する、いじめ自殺があった学校の子供たちに手紙とリンゴを送った話しのほか、彼女は以前も新潟の地震被災者に手紙を届けたいという一心で支援物資という形で、リンゴ一個一個に手紙を添え届けたことがあります。
保子さんは言います。「ボランティアって言われるけど私はボランティアのためにリンゴを作っているんじゃない。もし、目の前で、誰かが池に落ちて溺れそうになったら、誰だって助けるでしょ。そんな当たり前のことなんだよ。
子供たちの心を動かしたリンゴの「本当の味」を伝えたい! と、何度も何度も山へ通いました。寒かったです…が、心は熱くなりました。
(手紙の部分…どれがリンゴの「味」に近いか!? と、社内で女性アナウンサーたちによる「ミス十郎リンゴコンテスト」を開催しました…)