おっちゃほいのお茶
静岡放送 ラジオ局ラジオ部 北村 宏太
静岡の方言に「みるい」という言葉があります。「新芽のお茶の葉が柔らかい」というから転じて「瑞々しい」という意味。今回は、小学生が作ったみるーいお茶の唄、「おちゃらほいのお茶1」という唄を取材。
北原白秋作詞の民謡「ちゃっきり節」から80年。静岡県では平成20年、今の時代にあった「新しいお茶の歌を作ろう!」という企画、題して「ザ、茶歌(チャカ)プロジェクト」が進められています。
静岡大学の教授、県内の作曲家、声楽家が中心となって、市民公募で歌詞をを募集し、優秀な作品には作曲家がメロディーをつけ、新しい曲が生まれるというプロジェクトです。
焼津市にお住まいの中野さん一家は、家族が歌詞をそれぞれに応募しました。結果、おかあさんの曲だけが審査を通過し、メロディーをつけてもらえました。
しかし、その横で1人息子祥太郎君が肩を落とす…。メロディーをつけてもらえなかった…と。でも、祥太郎君、悔しさをバネに自分で曲を考えます。歌のタイトルは「おっちゃらほいのお茶」果たして…どうな歌!?
全国一のお茶処静岡。お茶の唄と茶の湯の文化を通して、おじいちゃん、おばあちゃん、お父さん、お母さんの温かい愛に囲まれて育つ祥太郎君。いつもとなに一つ変わらない家族団欒の風景を切り取ってみました。
「風土が人を作る。人が風土を作る」
家族の優しさが今の子どもにどんなに大切か。そんな想いで番組を制作した。