長崎興福寺~隠元さんが伝えた分け隔て無き融和の心~
長崎放送 ラジオセンター 千々和 直子
隠元豆を伝えたことで知られている隠元禅師。
隠元禅師は、先ず長崎・興福寺に渡来し、印鑑や明朝体の文字など、数多くの中国文化を日本にもたらしました。
中でも普茶料理と呼ばれる中国式の精進料理で使うダイニングテーブル〈ちゃぶ台〉は、上下関係をなくし、人々に分け隔てない心を説くもので、“融和の教え”を今に伝える画期的なものとなりました。
その心は隠元禅師渡来以来、352年の時を経て、32代住職の現代にも受け継がれています。
広く門戸を開き、様々な文化融合の催しを相次いで開いている興福寺の個性的な取り組みを、秋の夜長、このほど中国様式のお堂で開かれた平家琵琶とチェロの競演などを通し描きました。