いのちのお話 出前講座
西日本放送 ラジオセンター 池本 恵津子
香川県の10代の人工妊娠中絶率が6年前にワースト1になりました。最近では、小学生の例もあったといわれるほどで、性教育が見直されつつあります。
このようなことを受け、立ち上がったのが、地元で助産院として働く,三好博子さんと田中幸子さん。『いのちのお話出前講座』と題する講座を5~6歳の子どもたちとその親を対象として、県内各地へ出回ります。
約50分の講座は、いのちの尊さや生命誕生の瞬間を伝えるために、歌、ゲーム、指人形などで惹きつけます。
この講座のピークは、最後の『出産劇』。三好さんが自ら妊婦役になり、夫役には会場から選ばれた2人の子どもを持つお父さん、そして助産婦は田中さんと3人が本番さながら演じます。
約10分の超安産ですが、子どもたちも一緒になって、『ひっひっふぅ~』。みんなが見守る中、赤ちゃんが生まれます。もちろん、人形ですが、泣き声はテープから流れてきます。
そして生まれたての赤ちゃんをみんなで抱いていきます。お母さんやお父さんは懐かしく、子どもは小さな手で大きな命を実感します。この瞬間こそが三好さんや田中さんの一番伝えたいこと。