« 時代(とき)をわたる鼓動 | メイン | ドンのおじさん今日も行く »

2004年11月15日 (月)

レゲェが響く港町

静岡放送 ラジオ局制作部  白石 理子

静岡県焼津市の港町で育った松村ユウジさん。
彼はレゲェシンガー「PAPAU-GEE(パパユージ)」として地元でも親しまれています。彼が歌う「焼津港」という歌にこめた“想い”をテーマに作成しました。

古くから“マグロの町・カツオの町”として賑わいをみせる静岡県焼津市。昨今「活気がない」と言われるこの“焼津魚港”。しかし本当にそうだろうか?

松村さんが歌うレゲェ「焼津港」そして共感する若者たち。
想いは同じ、“故郷焼津を愛し、自分たちの表現方法で焼津を盛り上げて行こう!”
この想いを松村さんの語る焼津漁港の昔話や、歌に対する想い、また、魚市場で働く人に聞く焼津漁港の現状などを交え、聞く人の耳から心へ伝えます。

「これだ!」と、このネタに決めたのは、松村さんのこんな話を聞いたからです。

「マグロの“せり”をする声がレゲェに似ている。
もしかしたら俺がレゲェに惹かれたのはそのせいかもしれない。」

“せり”と“レゲェ”似ているのか~? 一見、まったく別物だからこそ面白い! そして実際に焼津港で“せり”を聞いてみると、あぁ、納得!
この発見を皆様にも伝えたいと思ったのがきっかけでした。

松村さんこと、「PAPAU-GEE(パパユージ)」が歌う「焼津港」。
歌詞の中に♪ワラワラワッサン ワラワラワッサン なりひびく♪
このフレーズ、焼津弁かと思いきや、なんと漁港に響く場内アナウンスの音のこと。

「○○さん○○さん お電話です」と、このアナウンスを早くテンポよく読んでみて下さい。

上記含め、番組中に流れる歌と焼津魚港の音を聞き比べてみてください。

半世紀以上の歴史を持つ録音構成番組。全国の放送局がその土地ならではの風俗をそこでしか聞くことのできない音とともに紹介します。

ブログ powered by TypePad