曲げわっぱ 木のぬくもりに足跡を
秋田放送 ラジオ局ラジオ放送部 新井 八月
同じ木を取り扱う仕事でも、前の仕事は営林局。友達の何気ない一言「儲からないけど、何百年も続いてんだぞ!」という言葉に曲げわっぱの世界に飛び込みます。
奥さんに多大な苦労をかけながらも今まで30年どうにか続けることができました。幸い、伝統工芸につきものの、後継ぎの問題は息子がいます。後は、後世に、自分を生かしてきた証の「曲げわっぱ」という足跡をどうにかして残していきたい。取材をしていると、柴田さんの、そんな思いが胸に響きます。
工場には、何百年も前の曲げわっぱから、海外のものまでたくさんの作品が展示してありました。