平成鍛冶屋事情・ナガサ物語
秋田放送 ラジオ放送部 柳沼 秀光
「しばしも休まず 槌うつひびき とびちる花火よ はしる湯玉」という歌詞ではじまる「村の鍛冶屋」という歌をみなさん知っていますか?
最近の子供たちは知らないのです。
この曲は鍛冶屋の減少とともに、昭和55年の教科書から消えた唱歌のひとつなのです。
ご紹介する鍛冶屋さんは北秋田郡森吉町阿仁前田にあり、かって独特な狩猟文化を築いた豪勇の狩人「マタギ」が絶大なる信頼を寄せた、山の万能刀、「ナガサ」をつくる唯一の鍛冶屋さんなのです。
40年間つくり続けている西根登さんに、職人の技と心をご紹介します。