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2026年2月 3日 (火)

地域を守れ!伝統の水かけ出初式

2026年1月26日~2026年2月1日
山梨放送 ラジオコンテンツ部 依田司

【番組概要】
山梨県、甲府盆地の東部に位置する山梨市。消防団・日川第五部の出初式では、火の見櫓に立った団員に地上から放水を行う「水の洗礼」が行われます。1月、気温3℃の寒空のもと、20分間も冷たい水を全身に浴び続けます。かつて、この地域では水害が多かったため、消防団員の水への恐怖心を克服してもらうために大正時代からはじまり、100年以上続く伝統行事です。若手からは「なぜ真冬にこんなことをするのか分からない」という正直な声も聞かれます。そうした戸惑いと覚悟が交差する現場から、地域防災を支える人たちを描きました。

【制作意図】
消防団と聞くと、少し遠い存在に感じる人もいるかもしれません。しかし、特別な人ではなく、地域で暮らす一人ひとりが消防団を支えていることを伝えたいと思います。若手団員の率直な思いや、幹部が水の洗礼を受ける姿から見えてくるのは、「地域は俺たちが守る」というシンプルな気持ちでした。伝統行事の迫力だけでなく、その裏側にある訓練、仲間同士の支え合いに光を当てることで、防災や地域とのつながりを、少し身近に感じてもらうきっかけとなる番組を目指しました。

【制作後記】
最初に取材したとき、「若い人が多いな」という印象を受けました。しかし、全国的に消防団員が減少する中、この地域も例外ではありません。かつては20人から30人ほどが所属していたといいます。伝統行事である「水かけ出初式」があることで、入団をためらう人がいるのも事実です。
それでも印象的だったのは、団員から聞かれた声でした。「消防団に入ってイメージが変わった」「思っていたより楽しい」といった前向きな感想が多く聞かれました。地域の事情をよく知り、いざというときには真っ先に現場へ駆け付ける消防団は、地域防災に欠かせない存在です。危険を伴う活動だからこそ、日頃の訓練や規律を守ることが大切にされています。その一方で、若い世代も参加しやすい環境づくりが進められていることも感じました。地域の安心・安全を陰で支える、まさに身近なヒーローたちです。




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半世紀以上の歴史を持つ録音構成番組。全国の放送局がその土地ならではの風俗をそこでしか聞くことのできない音とともに紹介します。

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