地域で育てる、地域を育てる 四万十ターキー物語
2025年12月22日~2025年12月28日
高知放送 ラジオ編成制作部 手島伸樹
【番組概要】
中土佐町大野見地区。平成の大合併以前は大野見村、森林率およそ97%の山間の地。この地では60年以上前から七面鳥生産が行われていた。自分たちで食すためから、やがて飼育して卸す、産業として盛んになっていた。しかし、高齢化、人口減もあり大野見の七面鳥生産が岐路を迎えそうな時に、一人の青年が現れた。松下昇平さん、大阪出身でトライアスロンで訪ねた事のある中土佐町で七面鳥に出会い、味に惚れ、地域に移り住み、大野見の七面鳥を「四万十ターキー」として売り出していくことに。
【制作意図】
日本で七面鳥を主に生産しているのは石川県、北海道と高知県西土佐町大野見のわずか3ヶ所。しかも60年以上前から生産されていることは県内でもあまり知られていなかった。そこに現れた一人の青年によって、四万十ターキーの名で、認知度を高めている。清流四万十川が流れる、山間の地。人口減と高齢化という問題を抱えつつ、七面鳥を通して、地域がこれからどう変わっていくのか?地域で育てた七面鳥が、地域をどう育てるか?現状を伝えていこうと制作しました。
【制作後記】
今回の取材では、イベント会場での松下さんの奮闘ぶりと、大野見で地域の方々にお会いできた。イベント会場では既に多くの松下ファン、七面鳥ファンがおり、地元では85歳になる初めて大野見で七面鳥飼育をされた方にも話を聞く事が出来た。そこで感じたのは、松下昇平という一人の青年のバイタリティーが、何か大きなものを動かし始めるのでは?という期待感でした。日本全国、特に地方、なかでも山間部などは高齢化、人口減が喫緊の課題である。課題解決の糸口になるのは、やはりマンパワーであることを感じました。








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