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2021年8月16日 (月)

2021年度録音風物誌番組コンクール審査結果

2021年度の録音風物誌番組コンクールの最終審査会が
8月16日に行われました。


審査対象作品は2020年8月~2021年7月まで放送のされた49本のうち
録音風物誌部会が選考した10本。
放送作家 石井彰氏、フリーライター 武田砂鉄氏、歌人・作家 東直子氏の
3名の審査員に選考していただき入賞作品が以下の通りに決定いたしました。

【最優秀賞】 南日本放送 「屋久島民謡 まつばんだ」
再放送:10/4(月)~10/10(日)

【優秀賞】 ラジオ関西 「ねえちゃんの駄菓子屋」
再放送:9/27(月)~10/3(日)

【優秀賞】 秋田放送 「なまはげは泣かない~コロナ禍の伝統行事~」
再放送:9/20(月)~9/26(日)



今年度は例年に比べてもレベルが高いという総評でした。
石井彰氏以外の武田砂鉄氏、東直子氏は初審査でしたが、
武田さんは時事問題やネットリテラシー、ジェンダーにまつわる世論に対し
舌鋒鋭いご著書も多く、またご自身もTBSラジオで番組を持たれていることもあり、
作品への視点がまた違ってハッとする場面も多かったです。
事象を事象として捉えるのではなく「なぜこのような社会になったのか」
を考える根っこの視点を持つことが大事、という言葉には非常に我々も
身が引き締まる思いでした。

東直子氏は歌人であり大学で教鞭をとられていることもあって
非常に優しい視点ながら、言葉に対する斬りこみが深く、
刺激が強いものを求められる世の中で「耳をすませる」忘れがちなことを
思い出させてくれるなんでもない普段の生活音や自然の音、
テキスト化できないことに特化する番組は貴重、

などと録音風物誌を総評してくださいました。


音だけで物事を伝えるラジオの宿命として、
1個いくらで販売しているのか、など具体的な情報はもちろん、
インタビューで録る取材対象の言葉が「ただ感想を録ってきた」のではなく
心に引っ掛かる言葉を拾えるまで時間の限り取材する姿勢がとても大切だということを
改めて痛感します。
人員も少なく、日々の作業に追われ、クリエイティブなことに時間を割く余裕が
なくなりつつあるローカルラジオ局だからこそ、なんでもない音を人々の心に届ける
素晴らしい使命があると思います。


ラジオの原点を見つめ直す録音風物誌。
時代を越え世代交代し、未来へつないでいくべき番組。
その土地にしかない体温、東京にいては見えないもの、を
全国に伝える貴重な機会です。
来年度に向けて聴く側も勉強し耳を研ぎ澄ます気持ちを新たにしていきたいと思います。

受賞された皆様、おめでとうございます。
惜しくも選に漏れた皆様、次回チャンスがあれば是非リベンジしていただきたい!!

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