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2015年3月31日 (火)

今年も涙・・・

3月27日。録音風物誌にご提供いただいている一般社団法人倫理研究所様の
「地球倫理推進賞」贈呈式にお邪魔してきました。

教育・文化・医療・環境・地域開発などの分野において、
国内海外で活躍されているNGO・NPO団体の活動を顕彰している賞の贈呈式です。
毎年毎年、全く自分が知らなかったことを気付かされる貴重な機会。
時に涙し、時に微笑ましく、表彰される団体の皆さまの活動報告を伺うことを楽しみにしています。第18回となる今年は以下の2団体が表彰されました。


【国内部門】
網地島(あじしま)ふるさと楽好(がっこう)

宮城県石巻市、住民140名、高齢化率74%の網地浜地区。
子供が一人もいない限界集落のおじいちゃんおばあちゃん達が、
仙台の児童養護施設の子供たちに、豊かな自然と食を通じて「心のふるさと」を
作ってあげようという活動をされています。

肉や卵は高価で用意できない代わりに、海で獲れたウニやアワビ!!!で
子供達を一生懸命もてなし、心のケアをしている住人の皆さん。

事情があって親と一緒に暮らせない子供たちのおじいちゃんおばあちゃんになって
海で遊び食事を共にすることで、お互いがお互いを家族のようにふるさとのように
思いやってる姿がとても素敵でした。

2011年の震災で瓦礫が打ち寄せ続ける浜辺で、「もう今後は活動できないかも知れない」と
落胆されたそうですが、皆さん総出で瓦礫を撤去し、翌年にはふるさと楽好を復活されたと
涙ぐみながらの報告を、私も涙が止まらず・・・・。

『生い立ちは幸せでなかったとしても、未来には幸せが訪れることを子どもたちに伝え続けたい』

おじいちゃんおばあちゃんは気負うことなく、好きでやってることだから、と笑顔。
私も網地島に行ってみたくなりました。



【海外部門】
NPO法人JYMA日本青年遺骨収集団

有志の学生が中心となり50年以上に渡り、旧戦地に赴いて未だ祖国への帰還を果たせていない戦没者、抑留中死亡者の遺骨収容活動や慰霊巡拝を行っている団体です。

遺骨収集活動が経年風化と遺族の高齢化に伴い、徐々に困難となってきていることは
知っていましたが、まさか若い学生達がこのような活動をしているとは全く知りませんでした。

熱帯雨林のジャングルで、沼地や断崖など危険な環境で遺骨収集に取り組む若者たちの
目の輝き。戦争を知らない世代ながらも、こうして先人の思いを引き受けて身を粉にする彼らが
次の世代につなげていってくれるのだろうというとても爽やかな気持ちになりました。



毎年、いろんな「気付き」をもたらしてくれるこの日を忘れないよう、そして
気持ちを新たに、”自分にできること”、を私も探して行きたいと思います。

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