ガレキとラジオ
「火曜会として何かできないですかね」
試写を観たある局さんからの提案で、管理人も観てまいりました。
神戸出身、博報堂のCMクリエイターの方が被災地に赴いた際、
「映像として記録に残さなければ」と、製作されたドキュメンタリー映画「ガレキとラジオ」
東日本大震災の被害が甚大だった、宮城県南三陸町に臨時に開設された災害ラジオ局、
”FMみなさん”を追ったドキュメンタリー映画です。
スタジオは体育館のトイレ前の廊下。ありあわせの機材に、
時給840円で働くスタッフ9名はラジオ制作経験のない素人ばかり。
元トラック運転手、劇団員、自動車整備士・・・。
自らも家を失い、家族を亡くした被災者であるのに、
被災した南三陸の町の皆さんに楽しんでもらおう、町を明るくしよう!
そんな情熱をもって手探りで放送を始めます。
スタッフの和泉さんが言います。
「ラジオっていいよね!言葉を使って相手の気持ちを思いやることができる」
ラジオって近いんですよね。人と人との距離が。「皆さんに」ではなく「あなたに」語りかけてくる。
家族を亡くして仮設住宅に独り暮らすおばあちゃんに、語りかけるのです。
そして「僕が淋しくなかったのは、この町にラジオがあったから」のナレーション。
あなたの町には必ずラジオがあります。どこへ旅しても、どこへ帰っても。
ラジオにできる事、ラジオにしか、できない事。
公開は来年3月、今のところ東京と大阪のみの上映予定とのこと。
ラジオで禄を食む者として、ラジオを愛するいちリスナーとして、
この映画を1人でも多くの方に観ていただきたい、そのためには何ができるのか。
当面の宿題ができました。
「ガレキとラジオ」公式サイト
http://www.311movie.com/
Twitter公式アカウント
@gareraji
コメント