亀渕さんのアメリカ旅行の「おすそわけ話」です。
番組内では話せなかったお話を蔵出ししてくれました
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前にも番組で触れましたが、
お休みを戴いて久しぶりアメリカはメンフィスに行ってきました。
帰り道はニューヨーク経由で帰ってきたのですが、ニューヨークでは
マンハッタン・ハーレムにあるアポロ劇場見学ツアーというのに参加しました。
水曜日の午前中、いつもは20〜30名ほどが参加するというのに、
運が良かったのか、この日の参加者はたったの8名。
この日の夜は、週に一度行なわれるアポロ劇場の名物イベント「アマチュア・ナイト」
の予選が行なわれる日。
「アマチュア・ナイト」は歌や踊り、エンタテイメントに自信があるまだデビュー前の
(あるいは人気者になる前の)人が参加し、観客の拍手で上位進出が決まるイベント。
素人のど(芸)自慢のようなものですね。
日本の方も腕自慢が大勢参加しており、特に踊りの部門では、何人(組)もの方が、
トップになったこともあるそうです。
劇場内見学ツアー。
なんと、ミスター・アポロと呼ばれている案内役のビリー・ミッチェルさんが
「今日はすいているから、ステージで歌っていいよ。でもワンコーラスだけだよ」
というではありませんか。
で、僕の方を見て「日本から来たジイサマはどうするんネン」という表情。
「よし、人生、最初で最後だろう。アポロ劇場で歌えるのだ」
写真(1)アポロ劇場で熱唱する?カメさん
写真(2)ミスター・アポロが「カメの歌、ワンダフル」と言っているところ(らしい)」
思い切って舞台に立ちました。
そして自分でも歌えてみなも知っている唄ということで、「スキヤキ」を日本語で。
つまり「上を向いて歩こう」を歌いました。
ビリーさんが、「その歌、テイスト・オブ・ハニーが、このステージで歌ったよ」
と優しくフォローしてくれました
(1981年春、女性三人組テイスト・オブ・ハニーが歌って全米ヒットパレード3位までのぼりました)。
写真の左端に見えるのは、木の切り株。
これは「希望の木」と呼ばれている本物の木の切り株なんです。
写真(3)希望の木のアップ。
表面が参加者の汗と手あかで黒ずんでいるようです。
1934年から続いているというアマチュア・ナイトからは、
ジェームス・ブラウン、ベン・E・キング、ダイアナ・ロス、スティービー・ワンダー、
ジャクソン・ファイブなど超一流アーティストが誕生しているそうですが、
この切り株に手のひらをこすりつけて舞台に立つと、良い成績が残せるんだそうです。
僕もしっかりと手のひらをこすりつけてから、舞台のセンターに立ち、歌いました。
切り株は、添付写真のように、真ん中に穴が開き、その回りは、けっこう真っ黒になっていました。ジェームス・ブラウンやマイケル・ジャクソンの手脂が染み込んでいるのでしょうかね。
それにしても、思い出に残る楽しい経験でした。
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かつてこのステージに立ったその後のスターの手脂が染み込んだ「希望の木」。
その木に触った亀渕さんの手からなにやらありがたい後光が(笑)
亀渕さんらしい、アメリカ旅行木、じゃなかった旅行記、でした